アーモンドミルクのマサーラー・チャイ(冬のスパイス)

冬になると、台所に立ったときの空気が少しだけ重く感じられる。外の冷たさが身体の奥に残り、呼吸が浅くなるような季節。そんな冬の時間に寄り添ってくれるのが、スパイスの香りが立ち上がるマサーラー・チャイだ。カルダモンやシナモン、クローブを砕くときの音、鍋の中でふわりと香りが広がる瞬間、そしてアーモンドミルクを注いだときのやわらかな色の変化。五感が静かに目覚めていくような、冬の台所ならではの儀式になる。

本場のチャイはとても甘いけれど、甘さを控えめにするとスパイスの香りがより繊細に感じられ、身体にすっと馴染む。アーモンドミルクを使うことで軽やかさが生まれ、飲み終わったあとに重さが残らない。冬場は生姜を加えたり、ピンクペッパーをひと粒落としたりすると、身体の中心がじんわり温まり、巡りがよくなる。

スパイスは組み合わせ次第で表情が変わる。柑橘の皮やフェンネルを加えると爽やかさが生まれ、飲み飽きない味わいに。レモン汁を最後にひとしずく落とすと、冬の空気に小さな光が差し込むような明るさが加わる。牛乳も白砂糖も使わず、身体にやさしい素材だけでつくる冬のチャイ。心も身体もほっと緩む、静かな一杯。

材料

(2杯分)
紅茶(アッサム)…ティースプーン2〜3

カルダモン(ホール)…3〜4粒

シナモンスティック…1/2本

クローブ(ホール)…2粒

水…200ml

アーモンドミルク…300ml

アガベシロップ…小さじ2〜3(または甜菜糖小さじ1〜2)

ピンクペッパー…適量(または粗挽きブラックペッパー少量)

使用する道具

小鍋(ミルクパン)

すり鉢(または袋+麺棒)

茶こし

計量スプーン

カップ

手順

1.スパイスを砕く
カルダモンとクローブをすり鉢で軽くつぶす。
シナモンスティックは手で折って細かくする。

2.スパイスを煮出す
小鍋に水を入れて強火にかけ、砕いたスパイスを加える。
→ 香りが立ち、ほんのり褐色になるまで煮詰める。

3.茶葉を抽出する
火を止めて茶葉を加え、3分ほど置く。
→ 渋みが出すぎないように。

4.アーモンドミルクを加える
アーモンドミルクとアガベシロップを加え、中火で温める。
沸騰直前で火を止める。

5.仕上げる
茶こしで濾してカップに注ぐ。
好みでピンクペッパーを2〜3粒落とす。

メモ

ピンクペッパーは辛味がほぼなく、香りのアクセントに最適。

ブラックペッパーを使う場合はごく少量で。

柑橘の皮やフェンネルを加えると爽やかな香りに。

甘さは控えめの方がスパイスの香りが引き立つ。

季節

真冬(1月〜2月)

季節の気配

冷たい空気の中で、香りと温かさが必要になる時期。

難易度

すぐできる

所要時間

15分

味の方向性

香りが中心

味のニュアンス

スパイスの余韻、アーモンドミルクのやさしい甘味

身体の方向性

温性・巡り

食卓の情景

真冬の夜、静かな灯りのそばで飲む一杯。

保存性

作りたてが最適(保存不可)

ひとこと

冬の身体をやさしく温める、香りのチャイ。

タグ