オレンジ・レモン・ジンジャーソース

オレンジレモン・ジンジャーソース

— 冬の光を瓶に閉じ込める —

冬の台所には、外の冷たい空気とは対照的に、柑橘の香りだけが小さな太陽のように明るく感じられる瞬間がある。とくにオレンジは、冬の果物の中でも柔らかい光を宿していて、レモンの鋭い酸味と合わせると、季節の深いところに静かに差し込むような温かさが生まれる。そこに新しょうがの熱を重ねると、身体の奥がじんわりと温まり、冬に滞りがちな巡りがゆっくりとひらいていく。

このジンジャーソースは、炭酸で割れば軽やかなクラフトジンジャーエールに、お湯で割れば喉をやさしく包む冬の飲み物に変わる。紅茶に少し落とすと、香りの層が深まり、冬の午後に似合う静かな一杯になる。ピンクペッパーのマイルドなスパイシーさは、香りの余韻をやわらかく支え、冬の飲み物に必要な“温かさの輪郭”をつくってくれる。

しょうがを皮ごとすりおろし、果汁とスパイスを合わせて煮出すだけのシンプルな作り方なのに、仕上がりは驚くほど豊か。冬の光と香りを瓶に閉じ込めるような、小さな保存食。冷蔵で一週間ほど楽しめる、冬の身体に寄り添うジンジャーソース。

材料

(作りやすい分量・約400ml)

オレンジ…1個

レモン…1個

新しょうが…200〜250g

アガベシロップ…100g(またはきび砂糖)

水…400ml

クローブ…4粒

ピンクペッパー…16粒(黒粒こしょうなら8粒)

使用する道具

小鍋

すりおろし器

ザル

計量カップ

保存瓶

手順

1.しょうがを洗い、皮ごとすりおろす。

2.ピンクペッパー(または黒粒こしょう)を軽くつぶす。オレンジとレモンは絞って果汁を用意する。

3.小鍋に水とすりおろしたしょうが、アガベシロップ、クローブ、つぶしたペッパーを入れ、中火にかける。

4.ふつふつしてきたら弱火にし、15分ほど煮る。

5.果汁を加えて1分ほど軽く煮たて、火を止める。

6.ザルで濾し、清潔な瓶に移す。炭酸やお湯で割る場合は3倍程度に薄める。

メモ

炭酸やお湯で割る場合は3倍程度に薄める。

紅茶に入れる場合は少量で香りが立つ。

オレンジを主役にすると冬の光が強く出る。

季節

真冬(1月〜2月)

季節の気配

冷えの深まりに、柑橘の光としょうがの熱が必要になる時期。

難易度

すぐできる

所要時間

30分

味の方向性

香りが中心

味のニュアンス

オレンジの柔らかな甘さとレモンの鋭い酸味、しょうがの熱が重なる。

身体の方向性

温性・巡り

食卓の情景

冬の午後、静かな光のそばで飲むホットドリンク。

保存性

冷蔵1週間

ひとこと

冬の光を瓶に閉じ込める。

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