エリンギとセロリの生姜焼き(冬の香り)

エリンギとセロリの生姜焼き(冬の香り)

冬の台所には、火の気配がよく似合う。外の空気が冷たく張りつめ、身体の中心が少し固くなるこの季節は、香りのある野菜と生姜の温性が、静かに巡りを促してくれる。エリンギとセロリの生姜焼きは、そんな冬の身体に寄り添う一皿。セロリの香りが立ち上がる瞬間、冬の静けさの中に軽やかな風が通り抜けるようで、台所の空気がふっと明るくなる。

エリンギは薄切りにすると弾力がほどよく残り、噛むたびに旨味が広がる。セロリは火を入れると香りがやわらぎ、甘味が引き出されるので、苦手な人でも食べやすい。生姜の甘辛い調味は、冬の野菜と相性がよく、ほんのり焦げた醤油の香りが食欲をそそる。ごはんにのせて丼にしても、煮汁が染みて驚くほど美味しい。

冬は根菜が美味しい季節。エリンギを主役にしつつ、にんじん、じゃがいも、れんこん、ごぼうなど硬めの野菜を合わせても、季節の深さが加わる。フェンネルの根元を使うと、同じセリ科ならではの香りが重なり、また違った表情になる。シンプルな料理だけれど、冬の身体に必要な温かさと香りが詰まった、満足感のあるおかず。

材料

(2人分)

エリンギ…3本

セロリ…1〜2本(葉も使用可)

生姜…1片(すりおろし)

オリーブオイル…大さじ2

醤油…大さじ2

酒…大さじ1

みりん…大さじ1

ごま油…小さじ1

片栗粉…適量

使用する道具

フライパン

包丁

まな板

ボウル

計量スプーン

手順

1.野菜を切る
エリンギは5mmの薄切り、セロリは4〜5cmの長さで薄切りにする。
→ 薄切りにすると火が入りやすく、味が絡む。

2.片栗粉をまぶす
切ったエリンギとセロリに片栗粉を薄くまぶす。
→ 調味料がよく絡み、照りが出る。

3.合わせ調味料を作る
ボウルに醤油・酒・みりん・ごま油・生姜を入れて混ぜる。

4.セロリを炒める
フライパンに油大さじ1を熱し、セロリを3分ほど炒めて一度取り出す。
→ 香りが立ち、甘味が出る。

5.エリンギを炒める
油を大さじ1/2足し、エリンギを3分ほど炒める。
→ エリンギは油を吸いやすいので2回に分ける。

6.仕上げる
セロリを戻し、合わせ調味料を加えて炒め合わせる。
汁気が少なくなり、醤油の香りが立ったら火を止める。

メモ

セロリの葉も美味しいので一緒に炒めてOK。

根菜を加える場合は薄切りにして火の通りを揃える。

丼にしても美味しく、冬の簡単な一食になる。

季節

真冬(1月〜2月)

季節の気配

火の気配が必要になり、香りがよく立つ時期。

難易度

すぐできる

所要時間

20分

味の方向性

しっかり

味のニュアンス

甘辛、香りの余韻、軽い焦げの香ばしさ

身体の方向性

温性・巡り

食卓の情景

真冬の夜、湯気の立つ台所で。

保存性

冷蔵1日(温め直すと香りが戻る)

ひとこと

冬の身体に火を灯す、香りの一皿。

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